共創的な社会システムのメカニズム構築を

Towards Constructing a Mechanism for Co-creative Social Systems

技術の価値

技術自体は価値を持たない。製品などに具現化され、社会の中で使用されることで初めてその価値が生まれる。そのような、使用によって生じる価値をどのようにすれば定量化できるか。それが出来れば、真に豊かな社会の在り方を客観的に議論することが可能になる。社会における価値という観点からは、一体どのような技術が望ましいだろうか、それを科学的に追究する。

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サービスの設計

製品の設計とは異なり、サービスを設計するという行為は、サービス/製品の利用プロセスにおける仕組みやルールを決定する問題となる。従来の製品設計の知識をそのまま応用することは困難で、未だ科学的な研究や知識の蓄積が充分ではない。実際のサービスの多くは経験と勘で行われているのがほとんどであり、GDPの7割以上を占めるサービス産業に対し、科学的にアプローチすることは経済発展に重要な鍵となる。

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環境を考慮した経済活動

持続的な発展を可能にする経済活動が求められる。シェアリングなどの新しいサービスや社会制度・ビジネスモデル等を活用し、資源の効率的な利用と循環を実現すると同時に新しい価値を生み出すサーキュラーエコノミーの実現が必要である。サーキュラーエコノミーを実現可能な経済システムの構造を科学的に明らかにする。

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研究の方法論

ゲーム理論

社会システムにおける相互依存的な意思決定事象を抽象化された数理モデルとして表現される。プレイヤの合理性等を前提として、主として均衡分析がなされる。

経済実験

実際の人間を被験者とし、統制された仮想経済環境下で振る舞いを調べる。実験中の得点に応じた現金報酬等の手段により、選好を統制する。

マルチエージェントシステム

多数の自律的エージェントの局所的相互作用によってシステム全体が形成される。創発をコア概念とする構成論的なアプローチ。

メカニズムデザイン

ゲーム理論の応用分野。個々のプレイヤの合理性を前提とし、社会的に望ましい帰結を実現する制度やルールの設計を目指す理論。

事例ベース意思決定理論

過去に経験した事例からの類推に基づいて意思決定するという形式で、数理モデルとして記述される。帰納的な振る舞いを対象とした応用的な意思決定理論。

フィールド実験

実際の現場において可能な限り統制をかけて実験を行う。経済実験の実フィールドへの応用。

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