第1回 メカニズムシンセシス研究セミナー

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ユーザー参加を促すメカニズムのデザイン レゴと都市とファッション

日時:2023年 9月 12日 (火) 16:00 ~ 18:30 (15:30 開場)

場所:東京大学 本郷キャンパス 工学部11号館 Haseko-Kumaホール

東京都文京区本郷7-3-1 東京大学工学部11号館1階

開催形式:ハイブリッド(対面+オンライン)

オンラインでのご参加のためのZOOMリンクは、下記の参加申し込みGoogle Formへのご回答後に表示されます。

参加申し込み

下記から事前申し込みをお願いします。申し込みは、9月8日18:00までにお願いします。 ご参加申し込み期限を9月11日(月)17:00までに延長いたしました。


東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻西野研究室で行なっている研究活動について、学内外の参加者と広く議論する場として「メカニズムシンセシス研究セミナー」を開催いたします。西野研究室ではこれまで、サービスや社会経済システムにおける実践的なメカニズムの設計に関わる研究を、工学と経済学の文理融合的な視点から進めてきました。アカデミアはもちろん、産業界で実務に携わる方々の参加も歓迎いたします。

発表内容

第1回のセミナーでは、デンマークの玩具メーカーが世界中のユーザーに対して提供するLEGO CUUSOO/LEGO IDEASと呼ばれるオンラインプラットフォームのメカニズムを研究対象に分析した結果を報告します。このプラットフォームは、ユーザーと企業が協力して新商品の実現を目指すもので、当初は2008年に日本限定で開設されました。当時のデンマークの本社からみれば、この試みは失敗する可能性が高い実験的な試みの一つでしかありませんでした。しかし、15年経った今、ユーザーと企業の共創は利益を生み出す事業に成長し、グローバル展開をする同社の重要な稼ぎ頭になっています。 このプラットフォームには、ユーザー参加を促すメカニズムが導入されています。例えば、同社は参加するユーザーが提案した商品案がもたらした売上に応じて、ロイヤリティを払うことを約束していますが、同社がはっきりとユーザーに対する報酬制度を明言したのはこれが初めてでした。このような報酬メカニズムは、生産する企業と消費するユーザーという元々あった関係性にどのような影響を与えたのか、異なる報酬制度を用意し、ユーザーと企業がケースごとにどのような振る舞いをしたのかを比較し、メカニズムの差が企業とユーザーの関係にどのような変化をもたらしうるのかについて考えます。 なお、今回の発表では、8月に出版された書籍「オンラインプラットフォームの経営 ユーザー参加を促すメカニズムのデザイン」の内容に加え、その後の継続して行っている研究についても紹介をします。さらに、ゲーム理論や設計論の専門家を討論者として迎え、彼らが現在進めている都市とファッションの研究のコンテキストも加えて、メカニズム研究の応用可能性を議論します。

プログラム

司会:高橋裕紀(筑波大学 助教)

16:00 開会挨拶 西野成昭(東京大学 教授)

16:15 ユーザー参加を促すメカニズムのデザイン LEGO CUUSOO/ LEGO IDEASのケース研究 西山浩平(東京大学 特任研究員)

17:00 討論者1:石川竜一郎(早稲田大学 教授)

17:15 討論者2:長坂一郎(神戸大学 教授)

17:30 ディスカッション

18:15 質疑

18:30 閉会挨拶

お問い合わせ

seminar at css.t.u-tokyo.ac.jp (atを@に置き換えてください。)