第2回 メカニズムシンセシス研究セミナー

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自発的な医療データ提供を促すインセンティブメカニズムのデザイン

東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻西野研究室で行なっている研究活動について、学内外の参加者と広く議論する場として「メカニズムシンセシス研究セミナー」を開催いたします。西野研究室ではこれまで、サービスや社会経済システムにおける実践的なメカニズムの設計に関わる研究を、工学と経済学の文理融合的な視点から進めてきました。アカデミアはもちろん、産業界で実務に携わる方々の参加も歓迎いたします。

日時:2024年 3月 1日 (金) 16:00 ~ 18:30 (15:30 開場)

場所:東京大学 本郷キャンパス 山上会館 2F 大会議室

東京都文京区本郷7-3-1

https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html

開催形式:ハイブリッド(対面+オンライン)

オンラインでのご参加のためのZOOMリンクをご登録いただいたメールアドレスにお送りしました。

参加申し込み

事前申し込みは終了しました。

終了後の研究交流会(会費制)
終了後に懇談を兼ねた研究交流会を東京大学工学部2号館内 松本楼にて行います。
研究交流会の事前お申し込みは終了しました。

発表内容

今回のセミナーでは、患者や医療機関が所有する医療データの提供についてのメカニズムに着目した研究テーマについて報告します。近年、機械学習を代表する人工知能分野の飛躍的な発展は、医療をはじめとする生命科学分野へも大きく広がり、疾病の早期発見や診断の支援、創薬の開発などへに大きく貢献する可能性が示されており、生命科学研究が拡大しています。当然ながら、そのような研究の発展には大量の学習データが必要です。しかし、様々な理由によって、患者や医療機関から自発的にデータが提供されることは困難な場合が多く、人工知能と生命科学分野の研究の発展の阻害の要因にもなっています。そのような背景に対して、西野研究室では、自発的にデータ提供を可能にするインセンティブメカニズムの設計に関する研究を進めています。なお、本研究は「ライフサイエンス分野のためのAI・ビッグデータ等のアプリケーション開発及び社会実装を目指すライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)」と連携して進めています。今回のセミナーでは、本研究プロジェクトでこれまでに得られている研究成果の報告とともに、招待講演として国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 医療基盤研究所から伊藤先生、深川先生、政策研究研大学院大学から隅蔵先生をお招きしています。医療データの提供メカニズムについて、様々な観点から議論します。

プログラム

16:00 開会挨拶 西野成昭(東京大学 教授)
16:05 研究プロジェクトの概要 藤田正典(立命館アジア太平洋大学 教授/東京大学 特任研究員)
16:10 「公共財モデルとしてのデータ提供の意思決定分析」 北代絢大(東京大学 修士1年)
16:50 「LINCで取り組むヘルスケアデータプラットフォームの構築」
     伊藤眞里(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 上席研究員)
     深川明子(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 技術補助員)
17:30 「次世代医療基盤法の効果と課題」隅藏康一(政策研究大学院大学 教授)
18:10 今後のプロジェクトの展開&総合討論 藤田正典
18:25 閉会挨拶 西野成昭

当日配布用チラシはこちらからダウンロードできます。

参加後アンケート

参加後アンケートはこちらからお願いいたします。

お問い合わせ

seminar at css.t.u-tokyo.ac.jp (atを@に置き換えてください。)

主催:東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 西野研究室
後援:東京大学大学院工学系研究科